鉄道唱歌にみる蓮田


  YOUTUBE にリンク(鉄道唱歌―東北本線、常磐本線、約20分) 
  1. 地理教育鉄道唱歌(三)
  2. 奥州・盤城線編 上野(東北線)?青森?(常磐線)上野)
  3. 汽車は烟(けむり)を噴き立てて 今ぞ上野を出でてゆく
    ゆくへは何(いず)く陸奥(みちのく)の青森までも一飛に)
  4. 王子に着きて仰ぎみる 森は花見し飛鳥山く
    土器(かわらけ)投げて遊びたる 江戸の名所の其一つ
  5. 赤羽すぎて打ちわたる 名も荒川の鉄の橋その水上は秩父よりく
    いでて墨田の川となる
  6. 浦和に浦は無けれども 大宮駅に宮ありてく
    公園ひろく池ふかく 夏のさかりも暑からず
  7. 中山道と打わかれ ゆくや蓮田の花ざかり
    久喜栗橋の橋かけて わたるはこれぞ利根の川
  8. 末は銚子の海に入る 板東太郎の名も高しみよや白帆の絶間なく
    のぼればくだる賑(にぎわい)を
  9. 次に来るは古河間々田 両手ひろげて我汽車を
    万歳と呼ぶ子供あり おもへば今日は日曜か
  10. 小山をおりて右にゆく 水戸と友部の線路には
    紬(つむぎ)産地の結城あり 桜名所の岩瀬あり
  11. 左にゆかば前橋を 経て高崎に至るべし足利桐生伊勢崎は 音に聞えし養蚕地
  12. 金と石との小金井や 石橋すぎて秋の田を
    立つや雀の宮鼓 宇都宮にもつきにけり
  13. いざ乗り替へん日光の 線路これより分れたり二十五マイル走りなば 一時半にて着くといふ
  14. 日光見ずは結構と いふなといひし諺(ことわざ)も
    おもひしらるる宮の様 花か紅葉か金襴(きんらん)か
  15. 東照宮の壮麗も 三代廟(さんだいびょう)の高大も
    みるまに一日(ひとひ)日ぐらしの 陽明門は是かよと
  16. 滝は華厳の音たかく 百雷(ひゃくらい)谷に吼え叫ぶ裏見霧降とりどりに
    雲よりおつる物すごさ
  17. 又立ちかへる宇都宮 急げば早も西那須野
    ここよりゆけば塩原の 温泉わづか五里あまり
  18. 霰(あられ)たばしる篠原と うたひし跡の狩場の野
    ただ見る薄(すすき) 女郎花(おみなえし) 殺生石はいづかたぞ
  19. 東那須野の青嵐 ふくや黒磯黒田原ここは何(いづ)くと白河の
    城の夕日は影赤し
  20. 秋風吹くと詠じたる 関所の跡は此ところ
    会津の兵を官軍の 討ちし維新の古戦場
  21. 岩もる水の泉崎 矢吹須賀川冬の来て
    むすぶ氷の郡山 近き湖水は猪苗代
  22. ここに起りて越後まで つづく岩越(がんえつ)線路あり工事はいまだ半にて 今は若松会津にて
  23. 日和田本宮二本松 安達が原の黒塚を
    見にゆく人は下車せよと 案内記にもしるしたり
  24. 松川すぎてトンネルを いづれば来る福島の町は県庁所在の地
    板倉氏の旧城下
  25. しのぶもじずり摺り出だす 石の名所も程近く
    米沢ゆきの鉄道は 此町よりぞ分れたる
  26. 長岡おりて飯坂の 湯治にまはる人もあり越河(こすごう)こして白石は
    はや陸前の国と聞く
  27. 末は東の海に入る 阿武隈川も窓ちかく
    尽きぬ唱歌の声あげて 躍り来れるうれしさよ
  28. 岩沼駅のにぎはいは 春と秋との馬の市
    千里の道に鞭(むち)うちて すすむは誰ぞ国のため
  29. 東北一の都会とて 其名しられし仙台市伊達政宗の築きたる
    城に師団は置かれたり
  30. 阿武隈川の埋木も 仙台平(ひら)の袴地(はかまじ)も
    皆この土地の産物ぞ 見てゆけここも一日は
  31. 愛宕の山の木々青く 広瀬の川の水白し
    桜が岡の公園は 花も若葉も月雪も
  32. 多賀の碑(いしぶみ)ほどちかき 岩切おりて乗りかふる汽車は塩竈(しおがま)千賀の浦
    いざ船よせよ松島に
  33. 汽車に乗りても松島の 話かしまし鹿島台
    小牛田(こごた)は神の宮ちかく 新田は沼のけしきよし
  34. 水は川瀬の石こして さきちる波の花泉
    一ノ関より陸中と きけば南部の旧領地
  35. 阿部の貞任(さだとう) 義家の 戦ありし衣川
    金色堂を見る人は ここにておりよ平泉
  36. すぎゆく駅は七つ八つ 山おもしろく野は広し
    北上川右にして つくは何(いづ)くぞ盛岡市
  37. 羽二重おりと鉄瓶は 市の産物と知られたり岩手の山の峰よりも
    南部の馬の名ぞ高き
  38. 好摩川口沼宮内(ぬまくない) 中山小鳥谷(こづや)一の戸(いちのへ)と
    すぎゆくままに変りゆく 土地の言葉もおもしろや
  39. 尻内(しりうち)こせば打ちむれて 遊ぶ野馬の古間木(ふるまき)や
    今日ぞ始めて陸奥(みちのく)の 海とは是かあの船は
  40. 野辺地(のへじ)の湾の左手に 立てる岬は夏泊とまらぬ汽車のすすみよく
    八甲田山も迎へたり
  41. 渚に近き湯野島を 見つつくぐれるトンネルの
    先は野内か浦町か 浦の景色の晴れやかさ
  42. 勇む笛の音いそぐ人 汽車は著(つ)きけり青森に
    むかしは陸路廿日(はつか)道 今は鉄道一昼夜
  43. 津軽の瀬戸を中にして 函館までは二十四里ゆきかふ船の煙にも
    国のさかえは知られけり
  44. 汽車のりかへて弘前に あそぶも旅の楽しみよ
    店にならぶは津軽塗 空に立てるは津軽富士
  45. 帰りは線路の道かへて 海際づたひ進まんと
    仙台すぎて馬市の 岩沼よりぞ分れゆく
  46. 道は磐城をつらぬきて 常陸にかかる磐城線(いわきせん)ながめはてなき海原は
    亜米利加までやつづくらん
  47. 海にしばらく別れゆく 小田の緑の中村は
    陶器産地と兼ねて聞く 相馬の町をひかへたり
  48. 中村いでて打ちわたる 川は真野川新田川
    原の町より歩行して 妙見まうでや試みん
  49. 浪江なみうつ稲の穂の 長塚すぎて豊なる
    里の富岡木戸広野 広き海原みつつゆく
  50. しばしばくぐるトンネルを 出てはながむる浦の波
    岩には休む鴎(かもめ)あり 沖には渡る白帆あり
  51. 君が八千代の久ノ浜 木奴美(こぬみ)が浦の波ちかくをさまる国の平町
    並(ならび)が岡のけしきよし
  52. 綴(つづら) 湯本をあとにして ゆくや泉の駅の傍(そば)
    しるべの札の文字みれば 小名浜(こなはま)までは道一里
  53. 道もせに散る花よりも 世に芳ばしき名を留めし
    八幡太郎が歌のあと 勿来(なこそ)の関も見てゆかん
  54. 関本おりて平潟(ひらかた)の 港にやどる人もあり岩の中道ふみわけて
    磯うつ波も聞きがてら
  55. あひて別れて別れては またあふ海と磯の松
    磯原すぎて高萩に 仮(か)るや旅寝の高枕
  56. 助川さして潮あびに ゆけや下孫孫も子も
    駅夫の声におどろけば いつしか水戸は来りたり
  57. 三家の中の勤王の その名知られし水戸の藩わするな義公が撰(えら)びたる
    大日本史のその功(いさお)
  58. 文武の道を弘(ひろ)めたる 弘道館の跡とへば
    のこる千本(ちもと)の梅が香は 雪の下よりにほふなり
  59. つれだつ旅の友部より わかるる道は小山線
    石岡よりは歌によむ 志筑(しづく)の田井も程ちかし
  60. 間もなく来る土浦の 岸を浸せる水海(みずうみ)は霞ヶ浦の名も広く
    汽船の笛の音たえず
  61. 雲井の空に耳二つ 立てたる駒の如くにて
    みゆる高嶺は男体と 女体そびゆる筑波山
  62. 峰にのぼれば地図一つ ひろげし如く見えわたる常陸の国のここかしこ
    利根のながれの末までも
  63. 松戸をおりて国府の台 ゆけば一里に足らぬ道
    真間の手児名(てこな)が跡といふ 寺も入江にのこるなり
  64. 車輪のめぐり速(すみやか)に 千住大橋右にみて
    環(たまき)の端の限なく ふたたびもどる田端駅
  65. むかしは鬼の住家(すみか)とて 人のおそれし陸奥(みちのく)のはてまでゆきて時の間に
    かへる事こそめでたけれ
  66. いはへ人々鉄道の ひらけし時に逢へる身を
    上野の山もひびくまで 鉄道唱歌の声立てて

 トップページに戻る

   
     トップページに戻る